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矢印分析!出題形式(傾向)からみたエネルギー管理士試験の難易度

矢印合格率&合格基準からみたエネルギー管理士試験の難易度
一般に国家資格属する試験は公的資格や民間資格などに比べると難易度が高い!と言われますが、国家資格であるエネルギー管理士試験も難易度の高い難しい試験なのか・・・

これまでの試験結果や出題傾向、過去問題を振り返り、気になるエネルギー管理士試験の難易度について少し客観的に分析してみたいと思います。




分析!出題形式(傾向)からみたエネルギー管理士試験の難易度

経済産業大臣指定の試験機関、一般財団法人・省エネルギーセンターが実施するエネルギー管理士試験は、選択課目によって《電気分野》と《熱分野》に分かれますが、どちらの分野を選択しても、試験問題はすべてマークシート方式で行われます。

そのため、自分の意見を簡潔にまとめて記述しなければならない論述形式の試験などに比べると解答しやすく、比較的、試験対策の立てやすい試験であることは確かです。

しかし、エネルギー管理士試験は、マークシート方式とはいえ、単純な正誤問題(例:次の5つの選択肢の中から適切なものを1つ選べ…など)として出題されるのではなく、【過去問題(例1)】に見られるように、複数の解答群から適当な語句や数値を拾い上げていく穴埋め問題などが目立ちます。

したがって、それぞれの用語の意味や特徴をしっかりと関連付けて記憶していないと選択肢に迷ってしまうため、問題自体の難易度は別として、なかなか侮れない出題形式をとっているようです。
過去問題(例1):電気分野

次の文章の【①】~【⑤】の中に入れるべき最も適切な字句又は数値を《解答群》から選び、その記号を答えよ。なお、【①】及び【②】は2箇所あるが、それぞれ同じ記号が入る。

コンピュータで用いられる文字コードは、主として英数字を対象とする【①】バイトコードと、文字数の多い日本語などを表現する【②】バイトコードに大別される。【①】バイトコードの代表的なものとして、米国規格協会が制定した ASCI I コードや、2進化10進数を数字以外にも拡大し汎用計算機で利用されることが多い【③】コードがある。【②】バイトコードの代表的なものとして、各国の文字を統一的に扱うコードでは【④】や、日本語コードではASCI Iコードとの切換えのための制御文字列を必要とする【⑤】コードがある。

〈解答群〉
ア.1  イ.2  ウ.4  エ.8  オ.ANS I カ.EBCDIC  キ.EUC  ク.MPEG
ケ.JIS 漢字  コ.シフト JIS  サ.Unicode
また【過去問題(例2)】のように、エネルギー管理士試験は、計算問題として出題されるケースも少なくありません。

そのため、計算問題を苦手とする受験者にとっては不安を抱く方もいるようですが、出題される計算問題は出題パターンがほぼ決まっており、公式さえ覚えておくことで、ある程度数値が導き出せるケースが多いため、問題自体の難易度はそれほど高くはないはずです。
過去問題(例2):課目Ⅰ

次の各文章の①・②の中に入れるべき最も適切な字句又は数値をそれぞれの解答群から選び、その記号を答えよ。なお、同じ記号を2回以上使用してもよい。

30℃の高温熱源と5℃の低温熱源の間で作動するカルノーサイクルの理論熱効率は約【①】%である。また、この二つの熱源間で逆カルノーサイクルを作動させ、低温熱源から熱を汲くみ上げ高温熱源に与えるとすると、その際のヒートポンプとしての理論COP(成績係数あるいは動作係数)は約【②】となる。

〈解答群〉
ア.4  イ.6  ウ.8  エ.10  オ.12  カ.16

課目合格制度について
近年、課目(科目)合格制度を導入する資格試験も増えていますが、エネルギー管理士試験では、平成11年度より、この制度が導入されています。

エネルギー管理士試験における課目合格制度の仕組みを簡単に説明すると、試験科目である全4課目を3年以内に合格すれば、必ずしも一発合格する必要はありませんよという制度です。

具体的なケースを用いて分かりやすく説明すると、概ね次のような形で試験合格を手にすることができます。
〈ケース1〉
試験科目
(全4科目)
1年目 2年目 3年目
課目Ⅰ 合格 免除
課目Ⅱ 合格 免除
課目Ⅲ 不合格 合格 不合格
課目Ⅳ 不合格 不合格 合格
矢印
エネルギー管理士
合格
〈ケース2〉
試験科目
(全4科目)
1年目 2年目 3年目 4年目
課目Ⅰ 合格 免除 合格
課目Ⅱ 不合格 合格 免除免除
課目Ⅲ 不合格 不合格 不合格 合格
課目Ⅳ 不合格 不合格 合格 免除
※ 課目Ⅰの課目合格が無効になるため再試験
矢印
この課目合格制度の導入により、学習時間が限られてくるような社会人受験者にとっては、長期的な学習プランが立てられるため、試験対策の負担が若干軽減されることになりますが、あまり長期間に渡ってダラダラと続けていると、受験者自身のモチベーションが下がってしまうおそれがあるので、できるだけ早期取得を目指した方がよさそうです。




合格率&合格基準からみたエネルギー管理士試験の難易度

エネルギー管理士試験の試験結果を、分野別にまとめたものが下記資料です。
電気分野 熱分野
受験者数 合格者数 合格率 受験者数 合格者数 合格率
平成18年 4,260 898 21.1% 4,079 1,088 26.7%
平成19年 4,368 981 22.5% 4,768 1,318 27.6%
平成20年 4,701 705 15.0% 5,279 1,349 25.6%
平成21年 5,347 1,588 29.7% 6,372 1,875 29.4%
平成22年 5,702 1,450 25.4% 6,814 2,940 43.1%
平成23年 5,404 1,176 21.8% 6,493 1,182 18.2%
平成24年 5,003 836 16.7% 7,046 1,973 28.0%
このデータによると、試験合格率は激しい変動を見せることもありますが、電気分野が概ね25%前後、熱分野が概ね30%前後で推移していることがわかります(最近はそうでもない…?)。
エネルギー管理士:合格率の推移グラフ
この数値を高いとみるか低いとみるかは、人ぞれそれ受け取り方が違うと思われますが、この種のマークシート方式の試験においての25~30%台は、ちょこっとかじっただけの勉強で合格するのは厳しいものの、極めて難易度の高い難関試験というレベルの問題でもなさそうです。

また、エネルギー管理士の資格は、職場での立場上、必要に迫られて上司から資格を取得するよう迫られるケースもあるので、中には仕方なしに勉強している中途半端な受験者も少なくありません。

その結果、試験対策を行っていない受験者層によって合格率が引き下げられていることも十分考えられるので、エネルギー管理士の資格取得を目指して、しっかりと試験対策を行っている方にとっては、公表されている合格率に関しては、あまり気にする必要はないでしょう。
合格基準について
先に示した資料からもわかるとおり、エネルギー管理士試験は分野にかかわらず、合格率に関しては、あまり安定した推移を示していません。

これは、エネルギー管理士試験が相対評価ではなく、絶対評価(規定の合格基準(例:100点満点中70点以上)さえ満たしていれば、原則、合格する試験制度。したがって、試験問題が易しいと大量に合格者が出るが、問題の難易度が高い時期に受験してしまうと合格基準に達しない受験者が増え不合格者が続出するといった特徴が見られる)による合否判定基準を用いていることが原因のひとつと考えられますが、公表されている合格基準を踏まえると、受験者はとりあえず〝正解率7割〟がひとつの目安となりそうです。

※ 各設問ごとの詳しい配点については開示されていないため、単純に正解率6割を目標とすると、総得点において60%を下回るおそれが出てくるため、正解率7割程度が安全圏にあると思われます。
合格基準

課目別の得点が合格基準(各課目60%)に達した課目は「課目合格」となる…
なお、独学ではちょっと不安だという方は、専門講座の利用を検討してみるのも良いかもしれません。

エネルギー管理士のような特殊な資格は、仕事上必要がなければ取得されないような資格なので、受験者も少なく、講座を開講しているスクールはあまり多くありませんが、大手資格スクールの中ではLECあたりが通信講座などを開講しているようなので、出題傾向の分析や教材選びが苦手だという方は、受験指導校としては定評のあるLECのような専門講座の利用も一度検討してみてはいかがでしょうか。