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矢印管理栄養士国家試験:過去問題にチャレンジ!

矢印年度別:管理栄養士国家試験の過去問

管理栄養士試験の特徴と攻略ポイント

管理栄養士国家試験は、五肢択一(あるいは択複)のマークシート方式で行われます。

試験時間と問題数から、1問当たりの持ち時間は、計算上〝1分30秒〟弱となりますが、見直し時間等を考慮すると、それ以下で解き進めていかなければならず、あまりゆっくり時間をかけている余裕はありません。

しかし、実際に管理栄養士国家試験の過去問を解いてみれば分かることですが、本試験で出題される問題は「正しいものはどれか?」「誤っているものはどれか?」などの正誤問題をはじめ、組み合わせ問題がランダムで出題されており、ミスを誘うような問題が頻出しています。

※ 本番では、各問題ごとに、正しいものを選ぶ問題は〝○〟誤っているものを選ぶ問題は〝×〟と、問題用紙の余白にでもメモしておくとミスをしにくくなります。
試験科目 試験時間 問題数 配点 合格基準
午前の部
【99問】
社会・環境と健康 150分 17問 各1点
200点満点
総得点の60%以上

(120点以上)
人体の構造と機能及び疾病の成り立ち 27問
食べ物と健康 25問
基礎栄養学 14問
応用栄養学 16問
午後の部
【101問】
栄養教育論 155分 15問
臨床栄養学 28問
公衆栄養学 18問
給食経営管理論 20問
応用力試験 20問
※補足:第30回(平成28年度)試験より、一部の試験科目の出題問題数に変更あり(計200問は変わらない)。


そのため、本試験会場では常に時間配分を意識しながら、解ける問題から解き、時間の掛かりそうな問題や難問は後回しにするなど、効率よく解答欄を埋めていくことがポイントです。

※ 特に管理栄養士のように問題数が多い試験においては、1問目から順番に解くことにこだわっていると、後半になって時間に余裕がなくなり、つまらないミスを招いてしまうリスクが高まります。

新カリキュラムスタート以降、管理栄養士国家試験は、より応用力が問われる問題へと移行しつつあるので、ブランクのある既卒生(既卒者・栄養士養成過程卒業者の合格率は非常に低い)などは、ユーキャンなどの専門講座を利用するなどして、最近の試験傾向・動向を把握しながらしっかりとした試験対策を立て、本試験に臨んで下さい。
学校区分別:合格率の比較



管理栄養士試験:過去問

社会・環境と健康


問1:わが国の上水道に関する記述である。誤っているのはどれか。


1.水道普及率は、90%を超えている。
2.給水栓末端での消毒用塩素は、残留してはいけない。
3.消毒副生成物として、トリハロメタンが水質管理上問題となっている。
4.水道水の亜硝酸態窒素濃度が高い場合は、し尿汚染を疑う。
5.水道水に大腸菌が検出されてはいけない。

問2:大腸がんのスクリーニング検査を行った。大腸がん患者200名のうち150名が、大腸がんでない者200名のうち20名が検査陽性と判定された。この検査の敏感度(sensitivity)と特異度(specificity)の組合せに関する記述である。正しいのはどれか。


1.敏感度90%、特異度75%
2.敏感度90%、特異度10%
3.敏感度75%、特異度10%
4.敏感度75%、特異度90%
5.敏感度25%、特異度90%

問3:空腹時血糖値による糖尿病スクリーニング検査に関する記述である。正しいのはどれか。


1.敏感度は糖尿病である者のうち、検査が陰性になる者の割合である。
2.特異度は糖尿病でない者のうち、検査が陽性になる者の割合である。
3.「1-特異度」のことを偽陽性率という。
4.検査陽性の判定基準(カットオフ値)を下げて敏感度を高くすれば、特異度も高くなる。
5.ROC曲線(receiver operating characteristic curve)は、縦軸を敏感度、横軸を判定基準(カットオフ値)とする。

問4:アスベスト(石綿)との関連が明らかな悪性腫瘍である。正しいのはどれか。


1.骨肉腫
2.肝血管肉腫
3.悪性中皮腫
4.悪性黒色腫
5.悪性リンパ

人体の構造と機能及び疾病の成り立ち


問5:代謝経路の調節に関する記述である。正しいのはどれか。


1.Ca2+イオンは、細胞内情報伝達に関与する。
2.酵素の基質結合部位には、基質以外のリガンドは結合しない。
3.異なる反応を触媒する酵素を、アイソザイムという。
4.プロテインキナーゼとは、たんぱく質分解酵素のことである。
5.代謝経路の上流の中間体が下流の特定の酵素の活性を制御する仕組みを、フィードバック制御という。

問6:細胞内代謝と情報伝達に関する記述である。正しいのはどれか。


1.ピルビン酸は、クエン酸回路の中間体である。
2.酸化的リン酸化は、ミトコンドリアで起こる。
3.解糖系では、グルコース1分子当たりATPが38分子生成される。
4.インスリンは、セカンドメッセンジャーである。
5.アデニル酸シクラーゼは、cAMP(環状AMP)をATPへと変換する。

問7:細胞小器官とそれらの機能の組合せである。正しいのはどれか。


1.中心体……細胞質内の異物を分解処理する。
2.ゴルジ装置……細胞分裂の際に染色体を移動させる。
3.ミトコンドリア……ATPを合成する。
4.粗面小胞体……細胞骨格を構成する。
5.リソソーム……たんぱく質合成の場となる。

問8:腎臓の構造と機能に関する記述である。正しいのはどれか。


1.血漿浸透圧が上昇すると、バソプレシンの分泌は増加する。
2.アルドステロンは、カリウムの再吸収を促進する。
3.クレアチニンの50%以上は、尿細管で再吸収される。
4.アミノ酸は、糸球体濾過膜を通過しない。
5.腎小体(マルピギー小体)は、糸球体と尿細管からなる。


食べ物と健康


問9:穀類とその加工品に関する記述である。正しいのはどれか。


1.精白米のアミノ酸価は、そば粉のそれよりも高い。
2.上新粉の原料は、うるち米である。
3.うどんの製造には、強力粉が用いられる。
4.缶詰のスイートコーンには、完熟種子が用いられる。
5.ライ麦粉は、グルテンを形成する。

問10:食料と環境に関する記述である。正しいものの組合せはどれか。


a … 輸入食品では、残留農薬の心配はない。
b … 食品ロス率は、食品の使用重量を廃棄重量で除して求める。
c … フードマイレージは、食料の輸入量に輸送距離を乗じて求める。
d … 地産地消を実施すると、トレーサビリティのコストが低下する。

(1)aとb
(2)aとc
(3)aとd
(4)bとc
(5)cとd

問11:食品の炭水化物に関する記述である。正しいのはどれか。


1.セルロースにアミラーゼを作用させて、異性化糖を作る。
2.α-D-グルコピラノースを水に溶かした溶液の旋光度は、時間と共に変化する。
3.フルクトオリゴ糖は、乳糖に数個のフルクトースが結合したものである。
4.高メトキシペクチンは、低糖度ジャムの製造に用いられる。
5.でんぷん粒中のアミロペクチンは、冷水で水和されやすい。

問12:調理と酵素に関する記述である。正しいのはどれか。


1.炊飯による米飯の甘味の増加は、ポリガラクチュロナーゼの作用による。
2.じゃがいもの切断面の褐変には、アミラーゼが関与する。
3.たまねぎを切断した際に生じる香気成分は、リパーゼの作用による。
4.オレンジ果汁添加によるゼラチン液のゲル化阻害は、プロテアーゼの作用による。
5.しいたけを水で戻した時のうま味成分の増加は、核酸分解酵素による。


基礎栄養学


問13:脂肪組織に関する記述である。正しいものの組合せはどれか。


a … 褐色脂肪組織の細胞質内には、多数の小さな脂肪滴が存在する。
b … 白色脂肪組織の紳胞質内には、褐色脂肪組織に比べ多数のミトコンドリアが存在する。
c … 脂肪組織は、生理活性物質を放出する。
d … 成人では白色脂肪組織より褐色脂肪組織の方が多い。

(1)aとb
(2)aとc
(3)aとd
(4)bとc
(5)cとd

問14:消化液の分泌調節に関する記述である。正しいのはどれか。


1.迷走神経の刺激は、胃液の分泌を引き起こす。
2.ガストリンは、胃酸の分泌を抑制する。
3.胃内容物が十二指腸へ移送されることにより、胃酸分泌が促進する。
4.コレスシストキニンは、膵液中への炭酸水素イオン(HCO3-)の分泌を促進する。
5.セクレチンは、胆のうを収縮させ、胆汁を放出させる。

問15:食後の脂質代謝に関する記述である。正しいのはどれか。


1.血中遊離脂肪酸濃度が上昇する。
2.血中キロミクロン(カイロミクロン)のトリアシルグリセロールの分解が進む。
3.血中HDL-コレステロール濃度が上昇する。
4.肝臓における脂肪酸合成が低下する。
5.脂肪組織におけるトリアシルグリセロールの分解が進む。

問16:エネルギー代謝に関する記述である。正しいのはどれか。


1.栄養素の物理的燃焼値と生理的燃焼値の差は、たんぱく質で最も大きい。
2.体重あたりの基礎代謝量は、加齢により増加する。
3.単位重量あたりのエネルギー代謝量が最も大きいのは、脂肪組織である。
4.二重標識水法では、呼気ガス分析によりエネルギー消費量を算出する。
5.糖質の呼吸商は、脂質の呼吸商より小さい。


応用栄養学


問17:思春期女性の栄養に関する記述である。正しいものの組合せはどれか。


a … 月経不順・無月経をおこす原因の1つに、体重の急激な低下がある。
b … 1日のカルシウム蓄積量は、思春期に最大となる。
c … 思春期発育急進現象(思春期スパート)開始年齢は、6~8歳である。
d … 初経発来後に身長は、増加しない。

(1)aとb
(2)aとc
(3)aとd
(4)bとc
(5)cとd

問18:母乳とその分泌に関する記述である。正しいのはどれか。


1.初乳は、成熟乳に比べ乳糖が多く含まれる。
2.オキシトシンは、子宮復古(回復)を促進する。
3.母乳は、牛乳よりカゼインが多く含まれる。
4.ニコチンは、プロラクチン分泌を促進する。
5.初乳中には、分泌型IgMが多く含まれている。



問19:運動選手が筋グリコーゲンを再補充するために摂取する食事である。正しいのはどれか。


1.高脂肪食
2.高炭水化物食
3.高たんぱく質食
4.高ナトリウム食
5.高食物繊維食


問20:高齢者の身体変化に関する記述である。正しいものの組合せはどれか。


a … 消化液の分泌量は、高齢になっても維持される。
b … 腎臓の尿を濃縮する能力が低下する。
c … 基礎代謝量が低下する。
d … 塩味の味覚閥値は低下する。

(1)aとb
(2)aとc
(3)aとd
(4)bとc
(5)cとd
管理栄養士は、栄養士の上位資格にあたる国家資格であり、試験の難易度もマークシート方式とはいえ、とても侮れないレベルの問題が出題されています。

また、栄養士法の一部改正(平成14年)が行われ、新カリキュラムによる教育が実施されて以降、管理栄養士国家試験も、より応用力が試される試験問題へと変わってきました。

下記表を見ても分かるとおり、特に既卒者でブランクのある受験生や栄養士養成過程卒業者の合格率は極めて低く、しっかりと試験対策を行わないと合格が厳しい状況にあるようです。
学校区分 受験者 合格者 合格率
平成29年
(第31回)
管理栄養士養成過程(新卒) 9,425 8,704 92.4%
管理栄養士養成過程(既卒) 1,918 353 18.4%
栄養士養成過程(既卒) 8,129 1,565 19.3%
合計 19,472 10,622 54.6%
近年の出題傾向・試験難易度を踏まえると、卒業してから受験を決意した現時点までの時間が、しばらく経過してしまっている方、あるいは上記過去問にチャレンジしてみて正解率が予想以上に低かったという方は、専門講座の利用を検討してみるのもよいかもしれません。

参考までに、管理栄養士講座を開講している大手スクール(かつ、ネットで無料の資料請求が行える講座)を2つほど挙げておきます。

特に既卒者は、受験情報が乏しいということもあるので、専門スクールでは「いったいどのようなカリキュラムや教材に則った試験対策を行っているのか?」を把握することは、重要な意味をもち、また、試験対策のヒントや、あるいは「独学よりも、この講座の方が自分の学習スタイルに合っているかも…」と、気付かされることがあるかもしれません。

要は自分に合った勉強スタイルで学習することが何よりも肝心なので、講座を利用するしないにせよ、一度、各講座で行っているカリキュラムや教材内容等を、比較するなり検討するなりしてみることをおススメします。
管理栄養士講座の特徴
東京アカデミー
合格ラインが60%であることから、本試験で狙われやすい重要ポイントに的を絞ったオリジナルテキストを利用し試験対策の効率化を図っている。

合格に向けての勉強法ガイドブックや添削指導など、独学にはない工夫が随所に見られ、ブランクのある受験生にも配慮した点は評価したい。

ある程度、基礎知識が身に付いている受験生で学費にあまり余裕がないという方は、一度、案内資料を取り寄せるなどして、使用する教材やカリキュラムをチェックしてみる価値はあるだろう。
東京アカデミーでは、前期・後期・直前記に分けた、独自の3ステップシステムで実力養成を図るカリキュラムが組まれており、ブランクのある受験生でも段階的にスムーズにレベルアップができるような工夫がされている。

ただし、この学習法は自分には合わないと感じている受講生もいるようなので、大手スクールという看板だけで即申込するような愚は避け、必ず複数のスクールに案内資料を請求し、事前に教材やカリキュラム、学費等を入念にチェックしてほしい。
最後に、参考までに、平成29回以降の本試験問題の全文と解答を掲載(PDFファイル)しておきます。
管理栄養士試験の過去問題
第29回(平成27年度) 午前の部 午後の部 解答
第30回(平成28年度) 午前の部 午後の部 解答
第31回(平成29年度) 午前の部 午後の部 解答

解答

社会・環境と健康:問1(2) 問2(4) 問3(3) 問4(3)

人体の構造と機能及び疾病の成り立ち:問5(1) 問6(2) 問7(3) 問8(1)

食べ物と健康:問9(2) 問10(5) 問11(2) 問12(5)

基礎栄養学:問13(2) 問14(1) 問15(2) 問16(1)

応用栄養学:17問(1) 問18(2) 問19(2) 問20(4)