日商簿記1級 【勉強法】

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日商簿記1級 [難易度]
日商簿記1級 [独学]



難易度に関して言えば、日商簿記1級と2級との間には非常に大きな差があります。

事実、2級までは独学による勉強法で順調に合格を手にしてきた者が
1級試験でつまずく…といったケースは少なくありません。

1級試験は試験科目の増加と足切り制度があることから、よりバランスの良い勉強法が求められます。



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まず、商業簿記(商簿)は工業簿記(工簿)に比べ、勉強しなければならない範囲が広い試験科目
であることから、工簿以上に的を絞った効率的な勉強法が求められます。

そのため、日商簿記2級程度の知識が既に身についている人は、テキストを読み込むよりも先に、練習問題から取り掛かるスタイルで勉強を始める受験者(特に社会人のような学習時間があまり取れない人)も少なくありません。

※ ただし、工簿についてはテキストを読み込んだ後、練習問題に取り組んだ方がとっつきやすいようです。

ただし、ここで注意すべきことは、日商簿記1級の試験科目商業簿記≠ヘ、日商簿記2級の試験科目でもありますが、2級とは異なる勉強法で臨まなければならないということです。


日商簿記
2級
暗記力 > 理解力
日商簿記
1級
暗記力 < 理解力

これは、本試験で問われる内容の《  》が異なるためです。

つまり、極端な話、2級は簿記会計の仕組み(仕訳など)を理解していなくとも、過去問題を中心と
した丸暗記で対応できた試験、片や1級は、暗記力よりも、いかに簿記会計の仕組みを理解している
か・・・その基礎知識を基に応用力が試される試験と言えるのです。

日商簿記1級になると、学習すべき試験範囲が広がり、かつ、深い知識が求められるため、本試験
では、受験者を迷わせるような複雑(ただし、解答すべき本質はいたってシンプル)な仕方で出題
者は問題を投げかけてきます。

そのため、日商簿記2級試験対策を、理解力よりも暗記力重視で乗り越えてきた受験者は、土台(基
礎)があやふやなため、解答を導き出す術(応用力)をもっていません。

商簿を苦手とする人は、この土台にあたる仕訳の理解(なぜ、そのような処理をするのか?)不足が原因の方も多いので、2〜3級のテキストや問題集を見直し、理解力を中心とした基礎固めから取り組むことをお勧めしますが、仕事が忙しく思っていたほど勉強時間が割けない、この仕訳がどうしても理解できない…といったような壁にぶち当たり、学習が思うようにはかどらない受験者も少なくありません。

1級試験となると、学習期間も中長期的になりがちで、かつ、戦略をもって対策を練っていく必要があることから、資格スクールの専門講座等を利用しながら本試験に臨む勉強法が標準的なようです。

したがって、日商簿記2級までは、市販テキストや問題集を使用した独学で十分対処できると思われますが、1級に関しては、よほど勉強時間を割ける人や簿記に強い人でなければ、専門講座などを利用しながら集中的に学習し短期合格を狙うことをお勧めします。



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資格試験には、資格試験特有の受検テクニックが必要で、日商簿記1級の本試験対策に欠かせない
心構えとしては主に次のようなものがあります。

世の中には、試験はすべてパーフェクト(満点)でなければ気がすまない(落ち着かない)完璧主
義者も少なからず存在します。

確かに解答欄を空欄で提出するのは気が引けますが、日商簿記1級試験は、山勘が通用するような安
易な問題は出題されません。

※ 試験科目のひとつ[会計学]では○×問題が出題されることもあるので、その場合は解答欄を必ず埋めておきましょう。

本試験では、稀に会計士受験者向きの難解な問題が出題される試験年度もあるので、日商簿記1級合
格のみを目指し、受験勉強をしてきた者には解答できない商業簿記の知識が問われることもあるの
です。

しかし、あくまで合格することを最優先事項とするならば、日商簿記1級試験は満点を取る必要の
ない検定試験です。

したがって、足切り制度のある1級試験においては、超難問に悪戦苦闘するよりも、時間配分を考え
つつ、解ける問題から手を付けるようにしていかなければなりません。

※ 1級試験は難易度や受験者の成績如何によって、配点が変動する試験制度(配点の詳細は非公開)なので、超難問が必ずしも高得点であるとは限りません。

また、4科目中、商業簿記と工業簿記は、比較的、時間のかかる試験科目であるため、本試験では【会計学 → 商業簿記】の順に解き進めていった方が効率的に解答できるといった感想も少なくありません。

したがって、本試験では、出題内容によって臨機応変に対応するようにしてください。

また、特に独学スタイルの受験者に言えることですが、試験直前の答錬や大手資格スクールなどが実施している公開模試などには、なるべく積極的に参加することをお勧めします。

これは、なにも試験慣れだけが目的ではなく、自分以外の受験者がどんな論点を重点的に勉強しているのか、現時点における自分の実力はどの程度なのかを知る貴重な機会となりうるからです。

なお、これまで日商簿記1級試験は、6月よりも11月試験の方が難解で合格率も平均して低い傾向が見られましたが、近年は、その特徴も影を潜めています。

従来公認会計士≠目指す者が、自分の実力を確かめる一環として11月試験に流れ込むことから、6月試験よりも試験のレベルが上がり、配点や出題問題に影響するためだと考えらてきましたが、公認会計士の試験制度変更などが関連しているためか、必ずしも11月試験の方が難関であるとは言えなくなったようです。


年度 受験者 合格者 合格率
H22 15,367 1,338 8.7 %
H23 13,160 1,365 10.4 %
H24 11,960 1,455 12.2 %
H25 10,143 984 9.7 %
H26 8,738 847 9.7 %




年度 受験者 合格者 合格率
H22 17,027 2,258 13.3 %
H23 14,731 1,919 13.0 %
H24 13,146 1,690 12.9 %
H25 11,037 1,153 10.4 %
H26 9,931 877 8.8 %





満点は狙わない!
時間配分を考え、解ける問題から手を付けていく!
会計学 ⇒ 商簿の順に解き進める!
直前答錬・公開模擬試験には積極的に参加する!
6月試験を受験する!(ただし、近年は疑問…)



日商簿記1級は、時間配分を考えつつ、必ず得点しなければならない問題を解答し、捨て問題を見
抜く受検テクニック等も必要になってくるため独学ではちょっと不安が残る・・・という方は、で
きるだけ資格スクール等の簿記講座を利用することをお勧めします。

※ 個人的には、日商簿記2級までは市販テキストや問題集を使用した独学で十分対処できると思っていますが、1級となると話は変わってきます。

日商簿記は人気資格なので、各資格スクールも力を入れている感があり、開講しているスクールも多数存在します。

簿記・会計系資格といえば、資格の大原やTACなどが有名ですが、正直なところ、大手スクールであれば、どの簿記講座であっても、さほど違いはないので、自分がやりやすいと感じた受講形態や費用面を見比べ利用しやすいスクールを選択すれば、まず問題はないでしょう。

そこで、参考までに、簿記試験対策には定評のある大手スクール(資料請求自体も無料)を、以下に2つほど挙げておきます。

要は、自分に合った勉強法で学習し本試験に臨むことが何よりも重要なので、利用するしないにかかわらず、一度、各講座のカリキュラムや教材内容等を、比較検討してみてはいかがでしょうか。





資格の大原 簿記講座
通学講座 … ○ / 通信講座 … ○
通学講座 … ○ / 通信講座 … ○
会計・簿記関連の資格試験対策には、めっぽう強く実績のある大手スクールであることから、使用する教材・カリキュラムをしっかりとこなせば、十分、合格するだけの実力は身に付くだろう。

受講スタイルは大きく2つ[通学/通信]に分かれるが、さらに細かい受講スタイルが選択できるので、社会人も利用しやすい学習スタイルがとれる。

したがって、後は受講者の好みの問題となってくるので、一度、案内資料を取り寄せて、TACなどで使用する教材・カリキュラム等と比較し、自分がやりやすいと感じた講座を利用するとよい。
忙しい社会人でも、無理なく合格できるよう、学習効果や効率を最大限に考えたカリキュラムを提供するのが、資格の学校TACである。

大原と同じく、簿記試験対策にはめっぽう強いスクールなので、指導体制には定評があり、日商簿記1級試験対策に利用する受講者は多い。

後は受講者の好みの問題となってくるので、講座案内資料や公式サイト等で使用教材やカリキュラムを比較し、自分が最もやりやすいと思えた講座を利用してほしい。

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